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サングラスを着用した運転は危ないのか?安全な選び方と注意点を徹底解説

サングラスを着用した運転は危ないのか?安全な選び方と注意点を徹底解説

運転中にサングラスをかけるのは、強い日差しを和らげ、目の負担を軽減するための便利な手段のひとつです。

しかし、レンズの濃さやカラーの選び方を誤ると、視界が暗くなり、歩行者や信号が見えにくくなることがあります。

【結論】便利なはずのサングラスが、一瞬の視界を奪う“危険アイテム”になることがあります。

この記事では以下のような疑問をわかりやすく解決します。

  • サングラスが運転中に危ないと言われる理由とは?
  • どんなサングラスなら安全?
  • 道路交通法に違反しない?
  • 色や偏光の違いで安全性は変わるの?

正しい知識をもって選べば、サングラスは安全運転を支える強い味方になります。

運転に適したサングラスの条件や、絶対に避けるべき危険なポイントを詳しく解説します。

サングラスが運転中に「危ない」とされる3つの理由

① 偏光レンズによる情報消失のリスク

偏光サングラスは、路面の照り返しや水たまりの反射を軽減し、視界をクリアにしてくれます。

しかし、偏光の角度によってはカーナビやメーター画面、ETC表示、ヘッドアップディスプレイなどと干渉する可能性があり、使用環境によっては画面が見えづらくなることがあります。

そのため、液晶画面や表示板などの視認性が変化することがあり、注意が必要です。

② レンズの色による色識別能力の低下

サングラスには多彩なレンズカラーがありますが、運転に適さない色味を選ぶと事故リスクが高まります。

たとえば、赤や黄色、ブルー系のレンズは、視界に独特な色調を与えるため、信号の赤・青・黄の判別がしづらくなる可能性があります。

また、路面標識や歩行者の服装なども色味が変化して見えるため、状況判断を誤るリスクがあるのです。

③ 夜間使用や視界不良時の使用が危険

夜間や雨天などの視界がもともと悪い状況でサングラスを着用すると、視認性が極端に悪化します。

これは事故につながるだけでなく、道路交通法違反に問われる可能性もあります。

トンネル内や夜間での使用には十分注意するようにしましょう。

JIS規格と法的な注意点(道路交通法)

道路交通法第70条「安全運転の義務」では、

車両等の運転者は、他人に危害を及ぼさないよう、道路・交通状況に応じて安全な運転をしなければならない と定められています。

さらに、JIS T7333規格では、運転に適さないレンズの基準が明示されており、

  • 昼間:可視光線透過率8%未満のサングラスは禁止
  • 夜間:75%未満のレンズは禁止

といったルールが定められています。

これは運転中の視界確保を前提としたものであり、万一この基準を満たさないサングラスで事故が発生した場合、視界不良による過失として責任を問われる可能性もあります。

【安全対策】運転に適したサングラスの選び方5つのポイント

1. 可視光線透過率は「30〜80%」が理想

昼間の運転では、透過率30〜80%の範囲で、視界が確保できる明るさのものを選びましょう。

夕方や悪天候を想定するなら、透過率50%以上が安心です。

2. 偏光レンズは実際に試して確認を

偏光レンズはメリットも大きいですが、使用環境によって見えづらくなる情報もあります。

眼鏡店で試着させてもらえる場合もあるので、 購入前に車内での視認性を確認することがベストです。

3. レンズ色は「グレー系」または「ライトスモーク」

グレー系は自然な色調で、色識別能力を落としにくいため、信号や標識の判断を妨げません。

茶系(ブラウン)はコントラスト強調に優れますが、人によっては赤信号が見にくくなる場合もあるので注意。

4. UVカット率「99%以上」の表記を確認

サングラスの本来の目的の一つが「紫外線対策」です。 長時間の運転では、前方・サイドウィンドウからの紫外線が目に大きな負担を与えます。

紫外線は、白内障や角膜炎の原因になるとされており、UVカット率99%以上(または100%)と表記のある製品を選びましょう。

5. 視界の広いデザイン&フィット感

顔に合わないサングラスや、フレームが太すぎるタイプは視界の妨げになります。

特に側方の死角を広げてしまうため、安全確認に支障が出る場合もあります。

運転中の視野の広さを確保しつつ、顔にしっかりフィットする設計のものを選びましょう。

可能であれば、実際に運転席で装着してミラーの確認まで行ってみてください。

【補足】昼夜で使い分けるのが理想

すべての状況に合う「万能サングラス」は存在しません。

  • 日中:偏光グレータイプ
  • 夕方:ライトスモーク
  • 夜間:使用を控える

ドライブ中に光の変化が大きい場合は、調光レンズ(光に応じて濃さが変わるタイプ)を検討するのも一案です。

まとめ:サングラスは「選び方次第」で運転の味方にも危険にもなる

サングラスは、運転中の視界をサポートしてくれる便利なアイテムである一方、使い方や選び方を間違えると「危ないもの」に変わることもあります。

サングラス選びのまとめ
  • 可視光線透過率30〜80%のものを選ぶ
  • グレー系・ライトスモーク系の自然な色を選ぶ
  • 偏光タイプは車内確認を忘れずに
  • UVカット率99%以上をチェック
  • フィット感・視界の広さも重視
  • 夜間・悪天候時は使用を控えるか薄めを選ぶ

知らずに危険なサングラスを使っていたかもしれないという方も、この記事をきっかけにぜひ見直してみてください。

安全な視界が、安心の運転と大切な命を守ります。

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