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日本代表 vs 世界ランク50位差の格下 54試合を徹底分析!ガーナ・ボリビア戦に潜む落とし穴

日本代表 vs 世界ランク50位差の格下 54試合を徹底分析!ガーナ・ボリビア戦に潜む落とし穴

2026年ワールドカップへ向けて11月に組まれたガーナ戦ボリビア戦は、FIFAランキングの差から見ても日本が優位にある試合です。

FIFAランキング19位の日本に対し、ガーナは73位、ボリビアは76位。いずれも50位以上離れた格下と見なされるチームです。

実際、日本は2015年以降、FIFAランキングで50位以上下のチームと54試合を戦い、47勝5分2敗という圧倒的な戦績を残しています。※dehafesuato.com調べ

しかし、2015年の北朝鮮戦と2021年のオマーン戦では敗れており、数字だけでは語れない落とし穴も存在します。

なぜ日本は格上の立場で敗れたのか。そこには試合展開やコンディション、メンタルの隙といった共通点が見えてきます。

今回はその2試合を振り返りながら、ガーナ戦・ボリビア戦でデータ的には勝って当然の相手にどう向き合うべきかを考えていきます。

ガーナ・ボリビア戦に通じる格下戦54試合を分析

ガーナやボリビアのように、日本よりFIFAランキングで50位以上下の相手に対して、日本代表はこれまでどのような結果を残してきたのでしょうか。

実際に、2015年以降のA代表戦から同じ条件に当てはまる試合を集計すると、その数は全部で54試合にのぼります。

このうち日本は47勝5分2敗と圧倒的な成績を残しており、勝率はおよそ87%に達します。

さらに、54試合中52試合で敗戦を避けており、全体の約96%で日本は試合を落としていない計算になります。

次にスコアに目を向けると、2021年3月30日のモンゴル戦(14-0)や、同年5月28日のミャンマー戦(10-0)など、力の差がそのままスコアに表れた試合もいくつか見られます。

一方で、1-0や2-0といったスコアでは優位に立ちながらも、内容面ではもう一歩詰め切れなかった印象の試合も多く、必ずしも余裕を持って勝ち切った展開ばかりではありませんでした。

そして少数の引き分けや黒星は、数字だけ見るとたまたまのように映りますが、内容を振り返ると必ず理由が存在し、ここからの試合分析につながっていきます。

例外の黒星①:東アジアカップ北朝鮮戦に見えた「格下に負ける条件」

2015年8月2日、武漢で行われたEAFF東アジアカップ初戦の北朝鮮戦は、日本が「50位差以上の格下」に敗れた2試合のうち、最初の黒星となった一戦です。

試合当時のFIFAランキングは日本50位・北朝鮮129位と、実力差の大きさが数字にも表れていました。

スコアは1-2の逆転負けでしたが、その背景には大会の位置づけや選手選考、そして試合運びの難しさといった複数の要因が重なっていました。

連携不足と準備の浅さ 勝利を支える下地はなかった

この大会で日本は、アジアカップやW杯予選のように「結果が最優先される戦い方」ではなく、新戦力のテストや経験値の積み上げを大きな目的としていました。

ハリルホジッチ監督は、武藤雄樹や遠藤航らを本来のポジションとは異なる場所で起用するなど、積極的に実験的な組み合わせを試しています。

国内組を中心とした編成に加え、合流から試合までの準備期間も限られており、連携や戦術理解は不完全なまま大会に臨むことになりました。

それでも試合序盤はボールを動かし、チャンスも作れてはいたものの、「テスト」と「勝利」を両立させる難しさが浮き彫りとなった試合だったと言えます。

結果として、この日のメンバー構成と戦い方は、試合を通して安定した内容を維持するには、ややリスクの高いプランだったことが後半の展開から見えてきました。

先制からの停滞、そして逆転 好スタートが生きなかった90分

日本は立ち上がりから主導権を握り、3分には右サイドを駆け上がった遠藤航のクロスに武藤雄樹が合わせて先制。理想的なスタートを切りました。

その後は前線からのプレスとパスワークを続け、多くの決定機を作りながらも追加点は奪えず、時間だけが経過していきます。

後半に入ると運動量が落ちはじめ、北朝鮮のロングボールと高さを生かした攻撃を受ける時間帯が増加。

78分には途中出場のパク・ヒョンイルを起点にリ・ヒョクチョルに決められ、同点に追いつかれます。

日本も柴崎岳や浅野拓磨を投入して打開を試みますが流れを完全には取り戻せず、89分には左サイドからのクロスにパク・ヒョンイルが頭で合わせて勝ち越しを許しました。

試合全体を振り返れば、「早い時間に先制しながら追加点を逃し、終盤の空中戦とロングボールで後手に回った結果の逆転負け」という、内容と結果がかみ合わない展開だったと言えます。

終盤の迷いと緩みがもたらす逆転負け 格下戦の落とし穴とは

試合後、ハリルホジッチ監督は「フィジカルが最後までもたなかった」と語り、さらに「決定機は10以上あった」として、コンディションと決定力の不足が逆転負けにつながったと振り返りました。

前半はセカンドボールへの反応で優位に立っていた日本も、後半になるとルーズボールの対応で後れを取り、相手の高さとパワーを受け止めきれなくなっていきました。

さらに、1点リードのまま時間だけが進んだことで、「2点目を狙うのか、それとも逃げ切るのか」という判断が曖昧になり、中盤でのボールロストも増えていきます。

格下と見なされる相手であっても、終盤に運動量と集中力が落ち、空中戦やロングボールへの対応が雑になると、流れを一気に持っていかれる。北朝鮮戦はまさにその典型でした。

内容では優位に立っていたはずの試合でも、追加点と終盤のリスク管理をおろそかにすれば、ランキング差に関係なく試合はひっくり返る。そうした教訓を強く残すゲームだったと言えます。

例外の黒星②:格下オマーンにホームで敗れた W杯最終予選初戦の衝撃

もうひとつの黒星は、カタールW杯アジア最終予選の初戦・オマーン戦です。

FIFAランキングは、日本が24位、オマーンが79位。数字の上では明確な格差がありました。

舞台はホームの吹田スタジアム。日本は格下とされたオマーンに対し、0-1でまさかの敗戦を喫します。

仕上がりに差があった両チーム ホームでの開幕戦に潜んでいたリスク

この試合は最終予選の初戦であり、「ここで落とすわけにはいかない」という大きなプレッシャーがかかる一戦でした。

多くの選手はヨーロッパのクラブから試合前日に合流しており、長距離移動や時差の影響もあって、コンディションの調整が難しいまま試合当日を迎えることになりました。

さらに当日は23℃と気温こそ高くなかったものの湿度が90%と非常に高く、雨によってピッチも重くなっていたため、選手たちにとっては身体的にも技術的にも厳しい環境下でのゲームとなりました。

一方のオマーンは、来日前にセルビアで約1か月にわたるトレーニングキャンプを実施し、その後日本に入ってからも試合直前まで大阪府内で調整を続けていました。

日本滞在は短期間ながらも、一定の準備期間を確保しており、気候やピッチへの適応という点では日本よりも整った環境で試合に臨んでいた可能性があります。

日本は4-2-3-1の布陣で試合に臨みましたが、前線からのプレッシングや攻撃時の連動には重さがあり、立ち上がりから相手を押し込むような圧力をかけるには至りませんでした。

つまりこの試合は、「格下相手にホームで敗れた」という結果だけでなく、準備段階から始まっていたコンディションと環境の差が、じわじわと試合全体に影響を及ぼしていた一戦だったのです。

ボールは持っていたが、崩しきれず 攻めあぐねた末の失点

試合を通して日本はボールを保持し、敵陣でプレーする時間も長く取っていましたが、中央を固めるオマーンの守備ブロックをなかなか崩すことができませんでした。

サイドからのクロスやミドルシュートは増えたものの、ゴール前でフリーの形を作る場面は限られ、時間の経過とともに攻撃のパターンは単調になっていきます。

一方のオマーンは、自陣にコンパクトな4-4-2のブロックを敷き、ボールを奪うと素早くサイドに展開してカウンターを狙う明確な戦術を貫いていました。

そして0-0のまま迎えた88分、右サイドを突破されてグラウンダーのクロスを許し、アル・サブヒにニアで押し込まれて失点。日本はこの一撃に沈みました。

ボールを持ちながら決定機の数で差をつけられず、終盤に一発のカウンターで敗れるという展開は、内容で上回っていても結果に結びつかない典型的なパターンでした。

ボールを持つ側が勝つとは限らない 最も避けたい敗戦パターンの典型

この試合であらためて突きつけられたのは、「ボールを持っているチームが、必ずしも有利とは限らない」という現代サッカーの鉄則でした。

日本はリスクをかけて前線に人数をかけながら攻め続けた一方で、攻撃が停滞した時間帯には中盤でのロストやサイドの背後を突かれる場面が増え、守備への切り替えも一瞬遅れがちになっていきました。

得点が入らないまま終盤を迎えたことで、選手たちにも焦りが生まれ、ラインの押し上げやポジショニングがやや前がかりになったことも、カウンターの起点を生む要因となりました。

オマーンは90分間を通して守備とカウンターというゲームプランを一貫させ、日本のわずかな綻びを見逃さずに仕留める、高い完成度の試合運びを見せました。

このオマーン戦は、「格下相手にボールを持ちながらも決め切れず、終盤のほころびを突かれて敗れる」という、日本が最も避けたい負けパターンを象徴する一戦だったと言えるでしょう。

勝って当然に潜む落とし穴 北朝鮮戦とオマーン戦に共通した敗戦パターンとは

北朝鮮戦とオマーン戦には共通して、スコアを動かせない時間帯が長く続き、ボールを持つ時間があったにもかかわらず得点を奪い切れないもどかしさが残りました。

そのまま終盤を迎えることで、守備への切り替えやリスク管理の判断が少しずつ緩み、集中力のわずかな低下が失点に直結する展開が続いています。

また、メンバー構成やコンディションの見極めにも難しさがあり、「この程度なら大丈夫だろう」といった事前の想定と実際のパフォーマンスに微妙なズレが見られました。

こうしたズレは、交代の遅れやポジショニングの綻びといった形で試合中に現れ、想定していなかった反撃を招く引き金になっています。

さらに、格下相手に優勢に映る試合展開が続いたことで、「この相手には負けない」という無意識の油断がチームに漂い、集中の切れ目が勝敗を左右する場面が生まれていました。

サッカーはたった1本のカウンターや1つのセットプレーで流れが変わる競技であり、格下とされる相手にもワンチャンスで決め切る力はあります。

だからこそ、勝って当然という空気に呑まれず、最後までリスクと隣り合わせの戦いだという意識を持ち続けることが求められます。

この2つの敗戦は、相手の格に関係なく、どんな試合でも細部にこだわり抜く姿勢が勝敗を分けるという現実を、あらためて突きつけたものでした。

まとめ:3.7%の敗戦に学ぶ ガーナ戦・ボリビア戦への向き合い方

2015年以降、日本代表はFIFAランキングで50位以上下の相手に対して54試合47勝5分2敗という成績を残しており、数字の上では「ほとんど負けないチーム」と言えます。

しかし、その3.7%にあたる北朝鮮戦とオマーン戦を振り返ると、追加点を奪えないまま時間が過ぎ、終盤の守備やリスク管理のわずかな緩みが、格下相手でも敗戦を招く要因になり得ることが見えてきます。

一方で、ガーナはW杯予選を首位で通過したアフリカの実力国、ボリビアも南米予選でブラジルを破った経験を持ち、「格下だから安心」とは言い切れない相手です。

それでも、日本開催という条件や過去の勝率を考えれば、日本が主導権を握る展開になる可能性は十分にあります。

だからこそ、試合の入りからスコアでも内容でも優位に立ち、終盤まで集中力と守備の強度を保つことが、「3.7%の例外」を繰り返さないために欠かせません。

ガーナ戦とボリビア戦を前に、こうしたデータと過去の教訓を踏まえておけば、単なる勝敗だけでなく、日本がどこを伸ばし、どんな成長を示せるかという視点から試合を楽しめるはずです。

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