2025年11月18日、日本代表は東京・国立競技場でボリビア代表と対戦します。
この試合は、キリンチャレンジカップ2025として実施される国際親善試合に位置づけられており、本番さながらの環境でチームの完成度や戦術的再現性が問われる一戦となります。
南米勢とのカードと聞くと身構えますが、このボリビアには、過去の直接対決で日本がしっかり結果を残してきた実績があります。
とはいえ、対戦数は1999年・2000年・2019年の3試合だけと少なく、ここを押さえておかないと実力差の話も見えてきません。
しかも現在は、FIFAランキングで日本が大きく上を行く状況。今回の試合では、その差を試合内容で示せるかが注目ポイントになります。
この記事では、まず過去3戦のデータを表で整理し、続けて両国のランキング推移と2025年の立ち位置を順を追って見ていきます。
試合を前に、日本がどれだけ優位な立場で入れそうか、一緒に確認していきましょう。


日本はボリビアに無敗、FIFAランクでも格上として主導権を握れる状況にある

これまでの対戦成績を数字で見ていくと、日本がボリビアに対してはっきりと優位に立ってきたことが分かります。
公式に確認できる3試合では、日本が2勝1分。通算の得点は4、失点はわずか1と、守備の安定感も際立っています。
特に印象的なのは、どの試合でも日本が崩れることなく、安定してゲームをコントロールできていた点です。
ホーム開催では流れをしっかりつかみ、試合運びでも落ち着きを見せていました。
さらにFIFAランキングを確認すると、2025年10月17日時点で日本は19位、ボリビアは76位に位置しており、数字の上でも日本が格上であることがはっきりと示されています。
この差は単なる数字だけでなく、積み上げてきた結果としての今の立ち位置を示していると言えるでしょう。
今回の国立での一戦も、そうした過去の結果やランキング差を踏まえれば、日本が主導権を握れるかどうかを確かめる試合になるはずです。
過去に行われた試合が、それぞれどんな舞台で、どんな結果になったのかを、次の表であらためて見ていきましょう。
日本代表とボリビアの過去3戦をデータで振り返る 対戦成績とランク推移を整理

ここからは、実際に行われた日本×ボリビア戦の記録を見ながら、両国の立ち位置や力関係の変化を見ていきます。
1999年・2000年・2019年の3試合を対象に、開催日やスコア、FIFAランキングなどのデータをひとつの表にまとめました。
このデータからは、日本が時期を経るごとにボリビアとの差を広げていった過程が、はっきりと浮かび上がります。
当時のスコアだけでなく、その時代の日本代表がどのような評価を受けていたかといった背景も、数字の裏から見えてくるはずです。
それでは、試合がいつ、どこで行われ、どのような結果となったのか、一覧で整理した表を確認してみましょう。
| No | 試合日 | 種別 | 開催地 | スコア | 結果 | 日本 ランク | ボリビア ランク |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1999/ 7/5 | コパ・ アメリカGL | ペドロ・フアン・ カバジェロ (パラグアイ) | 1-1 | 引分 | 42位 | 53位 |
| 2 | 2000/ 6/18 | キリン カップ | 横浜 (日本) | 2-0 | 勝利 | 57位 | 67位 |
| 3 | 2019/ 3/26 | キリン チャレンジC | 神戸 (日本) | 1-0 | 勝利 | 27位 | 60位 |
日本×ボリビアの3試合を振り返ると見えてくる立ち位置の変化と試合の意味

日本とボリビアの対戦は、年代ごとに試合の背景や目的が少しずつ異なっています。
ここでは過去3試合を取り上げ、それぞれの時期にどんな意味があったのかを振り返ってみましょう。
初の南米挑戦で日本が得た実戦感覚と、ボリビア戦の収穫
1999年、日本代表は初めて南米の公式大会に本格的に参戦しました。そこで迎えたのが、ボリビアとの対戦でした。
このときは「勝ちに行く」というよりも、南米の空気を肌で感じる経験の場としての意味合いが強かったと言えます。
実際、FIFAランキングも日本とボリビアの差は小さく、どちらが一方的に押し込むような展開ではありませんでした。
日本は、南米特有の試合テンポやブロック崩し前の間合いの取り合いなど、初体験となる流れを90分通して学ぶ機会になりました。
結果として1-1の引き分けでしたが、このボリビア戦で負けなかったことがチームにとっては大きな収穫となりました。
ここで得た感覚が、翌年以降の国際大会や招待試合にも活きていくことになります。
ホームで主導権を握り、日本のスタイル確立を示したボリビア戦
2000年の試合は日本開催で、実力が近い相手を迎える中、日本代表には勝利を求める声が強かった一戦でした。
前年に対戦した相手ということもあり、ボリビアも日本の特徴を把握していましたが、日本はテンポの速さとサイドの勢いで主導権を奪います。
このときはピッチ環境や気候、ホームの雰囲気といった要素が日本にとって有利に働きました。
それらをしっかり活かして2点差で勝ち切った内容は、親善試合での理想形に近いものでした。
この試合は「南米を呼んでホームで勝つ」という日本のスタイルを形づくる試金石にもなり、以降のキリンシリーズにもつながっていきます。
また、長距離移動の影響を受けたボリビアが粘る展開となったことで、日本にとって攻撃の組み立てを試すのにちょうどいい舞台となりました。
ランク差があっても崩し切れず、日本に課題を突きつけたボリビア戦
2019年の対戦は、日本がアジアカップ準優勝を果たした直後で、FIFAランクでも日本が大きく上回っていた時期でした。
それでもスコアは1-0にとどまり、南米の中下位国といえども、守備が整っていると簡単には点を奪えないことを痛感させられます。
日本はボールを保持しながら、2列目の組み合わせを試して崩しを図りましたが、ボリビアの戻りが早く、最終ラインも人数をしっかり確保していました。
押し込んでも決定機まで持ち込むのに苦労し、「ランク差があれば大差で勝てる」とは限らない実例として記憶される内容でした。
この経験があるからこそ、2025年の対戦では内容で上回ることとそれをスコアに反映させることを分けて考える重要性が浮かび上がります。
特に慎重に試合を運んだ場合、相手の堅さ次第ではロースコアに収まりやすいことも、この一戦は示してくれています。
日本とボリビアのFIFAランク推移をたどると、実力差が拡大してきた経緯が見えてくる

過去の直接対決だけでも日本の優位は見えてきますが、FIFAランキングの流れを追うことで、その差がいつ生まれたのかがより明確になります。
ここでは1999〜2000年、2010年代後半、そして2025年直前という3つの時期を取り上げ、両国の立ち位置がどう変化してきたのかを整理していきましょう。
かつてはほぼ互角、拮抗したFIFAランクで迎えた初期の対戦期
1999年当時の日本は40位台、ボリビアは50位台と、世界全体で見ればほぼ横並びのポジションにいました。
日本はまだアジアで安定して勝ち切る段階には至っておらず、FIFAポイントを大きく稼げる大会の出場機会も限られていた時期です。
一方のボリビアも、南米予選で上位進出は難しかったものの、高地開催を活かしてホームでは一定の勝ち点を得ており、大きく順位を落とすことはありませんでした。
つまり、この時期の対戦は「実力差が小さいからこそ、拮抗したスコアになった」と説明できるフェーズにあたります。
この差が小さかった時代を知らないと、2025年現在のランキングだけを見て、過去から圧倒していたかのように誤解してしまいます。
当初は両国が近い位置からスタートしていた、この前提をしっかり押さえておくことが大切です。
日本が実績で順位を伸ばし、ボリビアとの差が広がり始めた時期
2010年代の日本代表は、W杯出場が常態化し、アジアカップでも安定して上位進出を重ねる中で、FIFAポイントを継続的に積み上げていきました。
特に2018〜2019年にかけては欧州組の定着や親善試合での安定感が光り、FIFAランキングも20位台前半〜後半に落ち着いていきます。
一方のボリビアは、南米予選という過酷な環境の中で上位に食い込むのが難しく、アウェーでの取りこぼしもあって、60位前後から抜け出せない状況が続いていました。
その結果、2019年の神戸での直接対決では、FIFAランクで日本がボリビアを30以上も上回る構図となっていました。
とはいえ、試合自体は1-0とロースコアで終わっており、「ランキング差=スコア差」とはならない現実をあらためて示す内容でもありました。
この2019年時点の両国の位置関係が、現在に続く“明確な差”のひとつの起点となっていることは見逃せません。
日本19位・ボリビア76位、FIFAランク差が歴代最大に広がった現在
2025年の日本代表は、アジア最上位クラスとしての地位を確立し、FIFAランキングでも19位まで順位を上げてきました。
一方のボリビアは、南米予選での高地開催を武器に一定の勝ち点を積み上げてはいるものの、総合順位としては76位にとどまっています。
その結果、今回の国立競技場での一戦では、FIFAランク上で50〜60位の差がつく、過去のボリビア戦の中でも最大級のギャップが生まれています。
こうした差がある状況では、日本は控え組のテストと内容確認を並行して行いやすく、親善試合として使いやすい相手にもなり得ます。
とはいえ、2019年のように点差が広がらないケースもあるため、「ランクが上だから大差で勝てる」と決めつけるのは危険です。
ランキングはあくまで目安であり、90分間でその差をきちんと再現できるかどうかは、戦術設計やメンバー構成とも深く結びついてきます。
日本が積み上げた形をどこまで再現できるかを試すボリビア戦

今回のボリビア戦は、単独の親善試合というより、11月シリーズの2試合目として位置づけられている点が最大の特徴です。
初戦となるガーナ戦では、アフリカ勢特有の身体能力やプレスの強度に対応できるかを確認する意図がありました。



そこから中3日で行われるボリビア戦では、タイプの異なる相手に対しても、自分たちの形をどれだけ再現できるかが問われます。
ボリビアは高地開催で強さを発揮するチームですが、平地の日本でどこまでの強度を出してくるかを見極める意味もあります。
この試合では、構造や連携がメンバーを入れ替えても崩れないか、テンポを落とさずに再現できるかが重要な確認ポイントになります。
特に、格下とされる相手にも前半からしっかり主導権を握り、自分たちのスタイルを貫けるかは、チームとしての完成度を測るうえで重要なポイントです。
さらに途中交代の選手がどれだけ自然に入り込めるか、終盤でも集中を保って締めくくれるかも見逃せない要素です。
こうした複数の検証を一つの試合に詰め込めるのは、日本が過去の対戦でしっかり結果を残してきた土台があるからこそです。
まとめ:過去の蓄積とランキング差から、ボリビア戦の意味を読み解く
日本はこれまでの3試合でボリビアに負けておらず、安定した守備と試合運びを続けてきました。
FIFAランクでも、2000年前後は互角だった立ち位置から、現在は50以上の差がつく状況へと大きく変化しています。
そうした過去の蓄積と現在の実力差を踏まえたうえで、11月18日の一戦は「ガーナ戦で試した内容をもう一度再現できるか」を見る機会になります。
ただし、相手との力関係だけでスコア差を予想するのではなく、2019年のようなロースコアの展開も想定しておくことが現実的です。
だからこそ、過去の対戦成績とFIFAランクの推移をセットで押さえておくことで、今回のボリビア戦がどういう位置づけにあるのか、そして内容面でどこまで日本が“差を示せるか”を見通すためのヒントになるはずです。

