2025年7月14日、ローソンは千葉県内の6店舗で「車中泊有料化」の実証実験をスタートさせ、大きな話題となっています。
特にトラックドライバーにとって、コンビニは貴重な仮眠や休憩の場になります。
しかし今回の有料化をきっかけに、今後の利用方法がどう変わっていくのか、不安や疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ローソンによる有料化の現状、1年間の実証実験の目的、今後のルール変更の可能性、さらに他のコンビニ業界の動向まで、わかりやすく解説します。


ローソンの車中泊有料化で今後どうなる?

実証実験のスタート時点ではトラックは対象外
まず押さえておきたいポイントとして、今回ローソンが始めた「車中泊有料化」の実証実験は、公式発表や報道によると「キャンピングカーや一般車両での車中泊」が主な対象であり、トラックについては特に明記されていません。
そのため、現時点ではトラックドライバーによる仮眠や休憩について、新たなルールは設けられていない状況です。
1年の実証実験で段階的に見直されるローソンの車中泊ルール
今回の有料化は、1年間の期間限定で行われる「実証実験」です。
この1年を通して、店舗側と利用者側のトラブルや課題を見つけ出し、より良い運用方法を探っていくことが目的とされています。
たとえば、「車中泊マナー」や「無断駐車・長時間滞留」、さらには「世間の声」など、多様な課題に向き合いながら、段階的にルールが見直されていくことが予想されます。
1年間の実証実験で目指すゴールは?

実証実験で新たに見えてくる課題
RVパークとしての実証実験はもともとキャンピングカー向けのサービスとして始まりましたが、この1年のあいだに様々な問題や世間の声が上がってくることでしょう。
特に、長時間休憩や仮眠のために駐車場を利用する一般車やトラックへの対応も、今後の焦点となりそうです。
「駐車スペースを有料で貸し出す仕組み」が、どこまで公平に運用できるかが注目されます。
一部の車両だけが料金を支払い、他は無料で長時間利用する…そんな状況が生まれれば、不満や疑問が出るのも自然な流れです。
駐車スペースの有料化が制度として定着すれば、無断で長時間休憩する利用者は“無銭利用”と見なされる可能性が高まり、これまでのように気軽に仮眠を取ることは難しくなるかもしれません。
1年後、実験が成功すれば本格導入へ
1年間の実証実験が成功し、運用の仕組みが確立されれば、全国の店舗への本格導入が進む流れとなりそうです。
とはいえ、ローソン全店舗で一斉に導入するのは現実的に難しい部分もあり、以下のような条件のそろった店舗に限定されると考えられます。
- 駐車スペースが十分に確保できる店舗
- 住宅地から離れていて近隣住民からの苦情が出にくい店舗
それでは、ローソンの車中泊有料化が全国に広がると、これまで仮眠で利用してきたドライバーや、他のコンビニにはどのような変化が起こるのでしょうか。
他のコンビニの反応と今後の展開は?

ローソン利用者がセブンやファミマなどに流れる事態に
これまで長時間休憩の場としてローソンを利用していたドライバーたちが、有料化を機に、セブンやファミマといった他のコンビニに流れる状況は十分考えられます。
そうした事態を受け、他社もどのような動きを見せるか気になるところです。
セブンやファミマも駐車スペースの有料化に踏み切る!?
いたちごっこのように、セブンやファミマも駐車スペースの有料化に踏み切り、全国的に拡大していく可能性も否定できません。
あるいは、ローソンに後れを取ることなく、他社が先手を打って有料化を導入するケースも想定されます。
どちらにしても、一社が新たなサービスを成功させれば、他のコンビニ各社もその動向を参考にし、同様の仕組みを導入していくことが予想されます。
まとめ|トラックドライバーが取るべき対策
ローソンの車中泊有料化により、トラックドライバーが仮眠や休憩で利用できる場所は今後さらに限られていく可能性が高まっています。
- 事前に休憩スポットを把握しておく
- 他のコンビニや道の駅、SA/PAの利用ルールを確認する
- 業界ニュースやローソン本部の発表を定期的にチェックする
今後はこうした「情報収集」と「柔軟な対応」が、より一層重要になってくるでしょう。
業務ドライバーの方々にとっては、休憩や仮眠場所の確保は安全な運行のためにも欠かせません。
今後も最新のルールや業界動向に目を配りつつ、無理のない働き方と体調管理を心がけていきましょう。

