「あおり運転に遭って通報したけど、警察が動いてくれなかった」
「証拠まで揃えたのに意味がなかった」
そんな声や不安、インターネットで見かけませんか?
実は、あおり運転を通報しても警察がなかなか動かないという体験談は非常に多いのが現実です。
この記事では、「あおり運転を通報しても意味がない?」という悩みに真正面から答え、なぜ警察が動きにくいのかその理由と本音、そして泣き寝入りしないための現実的な対策を、リアルな事例や世間の声をもとに解説します。


あおり運転を通報しても意味がなかった…現実の対応とは

「あおり運転を受けて通報したけど、結局警察が何もしてくれなかった」
「ドラレコの映像も提出したのに、“対応できません”と断られた」
こうした体験談や相談はネット上にあふれています。
実際、通報してもその場で警察が加害者を特定・摘発してくれるケースは非常に限られています。
「通報したのに警察が現場に来なかった」
「後日警察署に呼び出されて終わった」
「危険運転罪に当たらないと言われた」
など、通報しても意味がないと感じる声は少なくありません。
なぜ警察は動かない?その本当の理由

警察があおり運転の通報に慎重になるのは、
「立件に必要な法律上の条件・証拠の質・被害の有無」という3つの壁が大きいからです。
法律上の壁
「危険運転罪」や「道路交通法違反」などで立件するためには、明確な違法行為や事故・暴行などの被害が必要です。
ドライブレコーダーに危険な運転の映像が残っていても、
「実際に事故が起きていない」
「けがや損傷などの被害がない」
こういった場合は、警察がすぐに摘発に動くことはほとんどありません。
証拠・事情聴取のハードル
映像やナンバーが記録されていても、
「加害者の顔が特定できない」
「現場で双方が特定できない」
場合、警察も慎重にならざるを得ません。
警察の本音
現場の警察官も、明確な危険がない限り「事後対応」にとどめることが多く、リソース(人手・時間)の制約から「確実な事件性」がなければ、注意や指導で終わってしまうケースも少なくありません。
証拠があっても動かない現実と、動くケースの違い

証拠だけでは動かない現実
危険な運転がドラレコに残っていても、「事故やけが、車両への損傷など事件性・被害が加わらない限り、警察が本格的に動くことはほとんどありません。
たとえば
- 幅寄せや蛇行などが映っていても、事故や直接的な被害がなければ注意のみで終わる
- 被害届を出しても「証拠はあるけど“事件性”がない」として取り合ってもらえない
- 警察の側も「現時点では動けません」と説明されるケースが多い
事件性・被害が加わったときだけ警察が本格的に動く
- 危険運転の末に事故が発生した
- 暴行や脅迫行為が明確にあった
- けがや車両損壊など、被害が明確な場合
こうしたケースでは、ドラレコ映像や目撃証言が決め手となり、
警察も積極的に加害者特定・立件に動きます。
泣き寝入りしないための備えと対応策、今できる現実的な対処

あおり運転は、基本的には危険行為を受けただけでは警察がすぐに動いてくれるとは限らないのが現状です。
ただし、同じドライバーによる悪質な行為が続いたり、被害の声が集まれば、警察が「悪質性」を重く見て対応に踏み切る可能性もあります。
だからこそ、「この程度だから…」と諦めずに、被害に遭った状況や危険行為を、日時や場所とあわせて客観的に残しておくことが大切です。
もし後から同じ加害者による行為が繰り返されたり、他の被害者と情報が重なったとき、そうした記録が泣き寝入りを防ぐ大きな助けになります。
証拠の残し方
- ドライブレコーダーでナンバー・日時・状況をはっきり記録
- 被害や加害者の発言、現場状況もスマホで記録・メモする
- 目撃者がいれば連絡先や証言を確保
通報時に伝えるべきポイント
- 何が危険だったか+どんな被害があったか(事故・けが・損壊等)を冷静に説明
- 映像・ナンバーなど証拠があることも強調
- 状況説明に主観や感情を入れすぎず、事実を淡々と
やってはいけないNG行動
- 相手に仕返しや挑発をしない(逆上・事故誘発の危険)
- 車外に出たり窓を開けたりしない(過去の事件でも危険行動の共通点)
最後にできること
- 警察がすぐ動かなくても、証拠を残し「何が危険だったか」「被害は何か」を必ず記録
- 万一のために日付・場所・相手の特徴を整理しておく
- どうしても納得いかない場合は、相談窓口(都道府県警・消費者相談など)も活用
SNSの声:あおり運転を通報した時の対応
ここからはあおり運転を通報した時の対応、SNSの声を紹介していきます。
ナンバープレートなし、車検証なし、あおり運転で公道走っても和歌山県では問題ないという見解なのか。マジか・・・。
— Ashius_Y (@Ashius_Y) June 26, 2024
オデッセイの煽り運転の件ですが 警察は対応しないそうです!【和歌山県警から回答がありました】 https://t.co/nIIq0pCSx4 @YouTubeより
和歌山県オデッセイのあおり運転による警察の対応には全国から大きな批判が殺到しました。
悪質なあおり運転に加え、ナンバープレートも取り外されていて明らかな違反車両でした。
それなのに何度警察に相談しても、ドラレコの証拠を持っていても、はっきりと対応しないと回答されていました。
和歌山県ではこのようなあおり運転はOK
— ごまは (@blackmanprelude) June 26, 2024
和歌山県警管轄では
あおり運転とナンバー取り外しての運転はOK
和歌山県警では検挙不可
これを周知徹底しましょう
オデッセイの煽り運転の件ですが 警察は対応しないそうです!【和歌山県警から回答がありました】 https://t.co/neG5KbWXAt @YouTubeより
昔と違って、今の時代隠すことのできない世の中です。
違反車両として対応しないとはっきり言い切るのであれば、あおり運転はOK、ナンバー取り外しての運転はOKと同じ解釈になりますね。
警視庁のホームページでは、
「妨害運転を受けるなどした場合は、サービスエリアやパーキングエリア等、交通事故に遭わない場所に避難するとともに車外に出ることなく、ためらわずに110番通報をしてください。」
(出典:警視庁 交通局 公式サイト)
警視庁ホームページのあおり運転による注意喚起と実際の警察の対応には矛盾を感じずにはいられません。
あおり運転されて進行妨害されかつ必要以上に追いかけられたので、助けを求め警察署に逃げ込んだけど。話し聞くだけで対応してくれない。警察署までそいつは追ってきたのに確認すらしてくれない。結局事件にならないと警察は全く動かないんだね。
— hiro (@_hiro_33) September 16, 2023
和歌山県のあおり運転に限った話ではありませんが、こういった声は絶えません。
逆に、あおり運転に警察は積極的に対応してくれたよ!といった声を、テレビ報道なしの場合で聞いたことありますか??
あおり運転が無くならない理由に、警察の対応がある。私はこの社会問題に一石を投じたい。
— やまだのりお#PowerQueryわかんねぇ。 (@baiku_de_camp) November 17, 2024
こちらの声を最後に上げさせていただきました。
令和2年6月10日に公布された道路交通法の一部を改正する法律により、妨害運転(「あおり運転」)に対する罰則が創設されました。これにより、令和2年6月30日から、他の車両等の通行を妨害する目的で、急ブレーキ禁止違反や車間距離不保持等の違反を行うことは、厳正な取締りの対象となり、最大で3年の拘禁刑に処せられることとなりました。
また、妨害運転により著しい交通の危険を生じさせた場合は、最大で5年の拘禁刑に処せられることとなりました。
さらに、妨害運転をした者は運転免許を取り消されることとなりました。
(出典:警視庁 交通局 公式サイト)
令和2年6月10日に妨害運転(あおり運転)の罰則が適用できると法律が改正されたにもかかわらず、消極的な対応はどうしてでしょうか?
あおり運転により「事故や暴行に至った場合は適用できる」なんて文言は入っていません。
あおり運転だけでも十分に罰則の対象になると解釈できますが、対応に消極的なことには何か理由があるのでしょうか?
Q&A/よくある疑問

Q. ドラレコ録画中のステッカーは本当に効果ある?
A. 軽度な抑止にはなるが、本気のあおり運転者には通じない場合も多い。
Q. あおり運転する車のナンバーの特徴はある?
A. ゾロ目や目立つ数字を選んでいるケースが目につくことはあります。
ですが、すべてがそれに当てはまるわけではないので、決めつけは避けましょう。
Q. 泣き寝入りを防ぐ裏ワザはある?
A. 最も有効なのは「証拠+被害の具体的記録」。
冷静に備え、複数回通報する・専門窓口に相談するのも方法。
まとめ
あおり運転に巻き込まれたとき、「通報しても意味がない」と感じてしまうのは、警察が危険運転そのものでは動きにくく、事故や暴行など事件性・被害が加わらなければ立件も難しい現実があるからです。
それでも、被害に遭った場合は、その状況や証拠をできる限り具体的に記録しておくことが、泣き寝入りを防ぐ備えになります。
大切なのは、自分と家族の安全を最優先に、冷静に対応し備えること。
今できる現実的な対策を知って、あなたの身を守る準備をしておきましょう。

