車を持っていると避けられないのが「点検」や「車検」
特にディーラーに任せている方も多いと思いますが、そこで時々耳にするのが「過剰整備」の問題です。
「なんとなく言われるがまま整備してもらっているけど、本当に必要なのかな…?」
「初心者の自分には判断が難しい」 「断るのも気まずくて、ついお願いしてしまう」
こうした声は決して珍しくありません。
実際、まだ使える部品や当面必要ない作業を提案されるケースはあります。
そこでこの記事では、車に詳しくない初心者でも見分けられる「過剰整備の特徴」とその回避・対応方法をわかりやすくお伝えします。
なぜディーラーで過剰整備が起こるのか?

ここからは、なぜディーラーで過剰整備が起こるのか?について解説していきます。
整備が収益源だから
ディーラーは車の販売よりも、点検・整備などのアフターサービスで利益を出しています。
そのため、「交換しなくてもすぐには問題ない部品」も、売上確保のために提案されやすい傾向があります。
善意による提案もある
一方で、整備士の「安全のために早めに交換しておいた方がいい」という善意で提案されているケースもあります。
ただ、それがユーザーの予算や使用状況に見合っているとは限りません。
「過剰整備」の具体例と見分け方

ここからは、「過剰整備」の具体例と見分け方について解説していきます。
狙われやすい部品・作業内容
- バッテリー交換(3年未満で交換を勧められる)
- エアフィルター交換(汚れがひどくなければ掃除で十分)
- 冷却水(LLC)交換(5年に1回で済むケースも)
- ブレーキパッドの早期交換(実際はまだ半分近く残っている)
- 燃料系クリーニング(体感効果が薄い場合も)
関連記事:過剰整備に騙されるな!車検で本当に必要な整備と不要な整備の見分け方

見分けるポイント
- 使用年数・走行距離と照らし合わせる
- 「車検に通らない」と言われたら、具体的に理由を聞く
- 「今すぐ必要なのか」を確認する
初心者でもできる!「過剰整備の回避術」

ここからは、初心者でもできる!「過剰整備の回避術」について解説していきます。
見積もりは事前にもらう
点検や車検の前に「事前見積もりを出してください」と伝えましょう。
加えて、「今回は必要最低限の内容でお願いします」と一言添えるのがコツです。
勧められたら質問する
「この整備は、今すぐしないと問題になりますか?」
「車検に通らない理由は何ですか?」
と質問してみましょう。
曖昧な返答なら急ぐ必要はないかもしれません。
即決しない
「一度家で検討します」「家族と相談してから返事します」と伝えてOK。焦らず判断できます。
勧められた時の「対応術」

整備内容を記録する
毎回の整備報告書を保管し、次回と比較しましょう。
同じ部品を短期間で交換されそうになったら、確認する材料になります。
セカンドオピニオンを取る
カー用品店や地域の整備工場で、診断や見積もりを取り直すのも有効です。
「本当に今必要な整備か?」を別の目で見てもらいましょう。
自然に断るためのフレーズ
シチュエーション | 使えるフレーズ |
---|---|
点検前に | 「最低限の整備でお願いします」 |
提案された時 | 「今やる必要がありますか?」 |
その場で決めたくない時 | 「家族と相談してから決めます」 |
過去と重複した時 | 「前回も交換しましたが必要ですか?」 |
それでも不安なときは?

もし「不当な請求かもしれない」と感じたら、以下の相談窓口もあります。
- 自動車メーカーの相談窓口
- ディーラー本部・本社
- 消費生活センターや国民生活センター
まとめ:知っておくだけで整備費用が変わる!
ディーラー整備のすべてが不要というわけではありません。
ただし、「車に詳しくないから任せきり」だと、知らず知らずに不要な整備にお金を払っている可能性も。
- 事前見積もりを必ず確認する
- 「今必要か?」を遠慮なく質問する
- セカンドオピニオンで安心を得る
初心者でも、少し意識するだけで余計な出費を防ぎ、安心して車と付き合っていけます。
ぜひ、次回の点検から実践してみてください!
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