縦列駐車のとき、ウインカーとハザード、どちらを出すのが正解か迷ったことはありませんか?
運転に慣れていても意外と判断が難しいこの場面。
この記事では、ウインカーとハザードの正しい使い方や点滅のタイミングについて、初心者にもわかりやすく解説します。
縦列駐車時の合図、正解はウインカー?それともハザード?

ここからは、縦列駐車時の合図、正解はウインカー?それともハザード?について解説していきます。
まずは、ウインカーとハザード、それぞれの役割を再確認してみましょう。
ウインカーとハザード、それぞれの役割を再確認
- ウインカー(方向指示器)は、「これから左に(または右に)寄せますよ」と進行方向を示すもの。
- 一方、ハザード(非常点滅表示灯)は、後続車に対して「一時的に停止または徐行する」「注意してほしい」と伝えるためのもの。
どちらも意味が違うため、適切に使い分ける必要があります。
道交法における「合図」の基本ルール
道路交通法では、進路変更や停車の際には、あらかじめ方向指示器で合図を出す義務があると定められています。
つまり、縦列駐車で左側に寄るときは、まず左ウインカーが必須です。
結論:ウインカーが先、ハザードは補助的に使う
答えをまとめると…
- 基本はウインカー(方向指示)を使うことが必須
- ハザードは“停車直前”または“停車中”に補助的に使う
というのが、安全かつマナーとしても適切な合図です。
実例でわかる!縦列駐車の合図と動作の流れ

具体的なシチュエーションを通して、合図のタイミングを確認してみましょう。
スムーズな縦列駐車の手順(合図あり)
- 駐車スペースを発見
- 徐行しつつ、左ウインカーを点灯
- 徐々に左に寄せ、駐車準備
- ハザードを点灯しながら縦列駐車を開始
- 駐車完了後、ハザードを消灯
このように、段階的な合図が「安全」と「意思表示」につながります。
後続車・歩行者への配慮ポイント
- 縦列駐車中は車体が死角をつくりやすいため、ウインカーやハザードでの合図に加え、しっかりと周囲の安全確認が必要です。
- 後続車が追い越したそうな様子を見せた場合は、無理に駐車を続けず、先に行かせるようにしましょう。
- 歩行者や自転車が車の後ろを通る場面では、急な動きは避け、落ち着いて行動することが大切です。
相手への配慮が、スムーズで安全な縦列駐車につながります。
合図を忘れがちな「こんな場面」に注意
- 一時的な荷下ろしでの停車でも、必ずウインカー+ハザードを
- 夜間や雨天時は、特にハザードの点灯が安全性を高めます
縦列駐車での「点滅のタイミング」はいつがベスト?

では、合図はいつ点ければよいのでしょうか? タイミングを誤ると、かえって後続車に誤解を与えることもあります。
ウインカーはいつから出す?:道交法では30メートル手前だが…
左側に縦列駐車をする場合、道路交通法に基づくとおおよそ30メートル手前で左ウインカーを出すのが理想とされています。
しかし、実際の道路では30メートルも余裕がない場面や、あまりにも早くウインカーを出すと後続車が戸惑うこともあります。
そのため、実際の目安としては「駐車スペースを見つけた時点でウインカーを出す」ことがポイントです。
ハザードはいつ点ける?:縦列駐車をするタイミング
縦列駐車を始める直前になったら、ウインカーを出したままの状態でハザードを点けましょう。
そのまま駐車操作を行い、完全に停車してパーキングに入れたタイミングでハザードをオフにします。
ここで注意したいのが、ウインカーが自動で戻らず点いたままになっている場合があります。
そのときは、忘れずにウインカーのスイッチもオフにしましょう。
周囲の状況は違えど基本的には同じ流れで
片側一車線の道、交通量の多い場所、歩道が近いケースなど、縦列駐車はさまざまな状況で対応が求められます。
どんな環境でも基本となるのは、「ウインカー → 減速 → ハザード」の流れ。
この順序を意識すれば、後続車への配慮もしやすく、より安全に駐車できます。
よくある疑問・勘違いQ&A

ここでは、実際によくある悩みや誤解に答えます。
Q1. ハザードだけ出せばいいのでは?
いいえ。ハザードは「注意してほしい」サインであって、進路変更の意志表示にはなりません。
方向指示としての役割はウインカーが担うため、両方を正しく使い分けましょう。
Q2. 狭い道ではどうする?
狭い道路では、早めのウインカーと徐行で「これから停まりますよ」と伝えるのが重要。
そのうえで、停車時にハザードを併用すると、後続車がイライラせずに済みます。
Q3. 教習所では教わらなかったけど?
教習では基本の動作を学びますが、実際の道路状況では“見せる合図”が必要になる場面が多くあります。
つまり、法律+マナーの両面を意識することが大切ということです。
まとめ:縦列駐車では“見せる運転”を意識しよう
縦列駐車は、ただの技術ではなく「周囲とのコミュニケーション」です。
その合図としてウインカーとハザードを使い分けることで、後続車や歩行者にも安心を与えることができます。
ポイントを振り返ると…
- ウインカーは基本、ハザードは補助
- 駐車スペースを見つけたら早めに合図を出すのが大切
- “見せる運転”=周囲への気配りができる運転
こうした意識が、安全な縦列駐車につながります。
マナーを守るだけでなく、自分自身もストレスの少ない運転ができるようになりますよ。